ギシギシ音に悩まされている方へ。きしまないすのこベッドの選び方
すのこベッドのきしみ音対策より、「きしまない」すのこベッドの上手な選び方
そもそもすのこベッドのきしみ音が鳴る原因はなぜか?
部材を組み合わせて成り立っている構造上、きしみはベッドの宿命です。
大手家具チェーンのホームページでも「ベッドの軋み音を完全になくすことは不可能です。」と案内があるくらいです。そのぐらい軋み音に対する問い合わせが多いのだと思います。
ただし、きしみやすいベッドときしみにくいベッドの特徴を知ることで、なるべくきしまないベッドを見つけることは可能です。
きしまないすのこベッドを選ぶためには、なぜきしみ音がするのかの原因を知ることが大切です。ベッドがきしむ理由を知ることで、逆説的にきしまないベッドの条件を知ることができるからです。
※パイプベッド(スチール製のベッド)は素材的に音が鳴りやすいので、きしまないベッドをお探しの場合はおすすめできません。どうしてもきしみ音が嫌な方は木製のベッドの中からきしみにくいベッドを探してみてください。
ベッドがきしむ理由は3つ。つまり見るべきポイントも3つ。
ベッドがきしむ理由は様々ですが、音が発生する場所からきしみ音の原因を3つに分けてみました。
ベッドマットレスからきしみ音が発生する場合もありますが、このページではマットレスの音については対策のしようがないため無視しています。
きしみ音の発生場所は大きく分けて
「ベッドフレームの接合部」
「ベッドの床板(すのこ板)」
「フローリングとベッドの接地面」
の3箇所です。
順番にみていきましょう。
ベッドフレームの接合部分の緩み
ベッドがきしむ原因で一番多いのは、ベッドフレームの接合部分の緩みです。特にヘッドボードとサイドボード、サイドボードとフットボードの接合部分のネジがゆるむと、きしみやすくなります。
接合部分のネジがゆるんでいたりすると、金具どうしがこすれたり、部材同士がこすれたりして、不快なキシキシ音の原因となります。
組み立てたばかりのときはしっかりとネジが締められていても、ベッドの使用を続けるうちに、だんだんネジは緩んでくる傾向にあります。購入当初はきしまなかったのに、だんだんきしみ音が大きくなってきたケースは、接合部のネジが緩んでいる可能性が高いです。
ネジを締め直す等の対処をするときしみ音が軽減する場合がありますので、こまめにネジを締め直すようにしてください。
なるべくネジや金属を使っていないベッドがおすすめ
ベッドは部材をネジで組み合わせて成り立っている構造上、ネジが緩むことでどうしても部材のこすれが発生してしまいます。
逆に言うと、きしむ原因となるネジをなるべく使わないことで、きしみが生まれる根本原因を減らすことができると言えます。
きしまないすのこベッドを選ぶ時は、ヘッドボードが付いていない等、なるべく構造がシンプルで、ネジの使用が少ないすのこベッドを選ぶと良いでしょう。
ベッドの床板(すのこ板)の強度
ネジの緩みによる部材のこすれではなく、床板がしなることできしみ音が発生している場合があります。ベッドフレームやすのこ板がしなっているケースです。
これはそもそも板が薄かったり、耐久性が低いベッドであることが原因ですので、強度が高くて丈夫なベッドを購入することしか対策のしようがありません。
まれに床板裏の補強部材がはがれていたり折れていたりするのが原因の場合がありますが、この場合は床板の交換をする必要があります。経年劣化で床板そのものが歪んでしまった場合も同様です。
すのこ板がしっかりしていて耐荷重の大きいすのこベッドを選ぼう
すのこ板(床板)がしなることを回避するためには、すのこ板がペラペラなすのこベッドは避けたい所です。なるべくぎっしりすのこ板が敷き詰められていれば、その分体重を支える板が多くなりますので、しなりにくくなります。
また、耐荷重は大きければ大きいほど頑丈ということが言えますが、耐荷重というのは、あくまで「どのくらいの重みに耐えられるか(試験で確認済みか)」という指標です。耐荷重が大きい方がきしみにくいかというと、必ずしもそうとはいえません。
選ぶ際の目安としては、自分の体重の1.5倍くらいの耐荷重があれば十分です。しっかりと耐荷重が記載されていて、体重を支える床板の量が多いすのこベッドを選びましょう。
フローリングとベッドの接地面
接合部のネジの緩みもなく、すのこ板がしなっているわけでもなければ、きしみ音はフローリングから発生しているかもしれません。ベッドの置き場所を変えてきしみ音が軽減する場合は、フローリングの傾きか歪みが原因の可能性が高いです。
私たちは床というのは完全に地面と並行に設置されていると思いがちですが、実は床全体が傾いていたり、部分的に落ち込んでいる、ということは結構あることなのです。
長い間ベッドを同じ位置に配置したことで、一か所に荷重が集中し、床が部分的に落ち込んでしまった場合などでも、きしみ音が発生しやすくなります。
フローリングの傾きを防ぐベッド選び
重量の重いベッドは、その分フローリングに大きな負担をかけ続けますので、床のきしみの原因になってしまう場合があります。鉄で出来ているパイプベッドは重くて床にめり込みやすいため、木で出来ている軽いベッドを選んだ方が床への負担を減らせます。
ベッド脚が4本よりも6本の方が荷重が分散しますので、可能なら6本脚のベッドを選びましょう。
購入後はなるべく一か所に荷重が集中しないよう、定期的にベッドの位置を変えるのは有効な対策です。
フローリングが既に傾いてしまっている場合の対策
既に傾いてしまっている場合は別の対策が必要です。ベッドと床の間に隙間が生じていることがきしみの原因のため、隙間をなくすことが有効な対策になります。
ベッドの下に滑らない素材のマットや家具用のフェルトをかませることで床とベッドを平行に保つことが重要です。
すのこベッドのきしみ音について知恵袋サイトには質問ある?
すのこベッドのきしみ音については「Yahoo知恵袋」などでも、質問とその回答が書かれています。 一言できしみ音といっても原因は冒頭でご説明の通り千差万別ですが、知恵袋内で「すのこベッド きしみ音」などで検索すると、「フレームのネジ締めの甘さ」や「板と板が擦れて出る音は動きを止める」「マットレスとフレームの擦れを無くす」などの回答が多いようです。
結局のところ、すのこ部分だったり、すのことフレーム(木部)が擦れて音が発生していることがほとんどですが、 このきしみ対策を安価なベッドメーカーが行っていることは、ほとんどありませんので、腰を掛けたり、寝返りの際など、 荷重が掛かる時にすのこの「しなり」や「隙間」の動きが出ないように個々の工夫が必要となってしまうでしょう。
きしまないすのこベッドをご紹介
ここまで、きしまないベッドを探すためのチェックポイントを3つ紹介してきました。まとめると、
- 1.「構造がシンプルでネジを極力使っていないこと」
- 2.「耐荷重が大きくてすのこ板の量が多いこと」
- 3.「軽くてフローリングへの荷重を分散していること」
この3点がきしまないすのこベッドを選ぶ上での重要ポイントです。
しかし、実際にこの3つを全部満たすすのこベッドを見つけることは至難のワザです。
ベッドメーカーとしても、きしみ音は「仕方のないもの」として捉えていることがほとんどなので、きしみ音がするからといって商品不良とは見なされません。つまり、きしみ音がするからといって返品や交換に応じてくれることはまずありません。
そんな中、私たちすのこベット専門店が一つだけきしまないすのこベッドとしておすすめできる商品があります。「明日桐(あすぎり)」という商品です。
もし3つの条件に合うすのこベッドが中々見つからなかったときは、是非検討してみてください。おすすめです。